議 事 録


■第162回国会 参議院決算委員会 (平成17年2月15日)


○山下英利君 お二人の参考人の皆様方、大変興味深いお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございます。
 最初に、まず加藤参考人に御意見をお聞きしたいんですが、昨年来、三位一体の改革ということで大変な議論が行われたわけです。それで、今日いただいたこの仕分のお話の中で、補助金の改革とそれから税源移譲というようなことが大変議論されたわけですけれども、確かに国の基準でやると高くなってしまう、自治体の基準でやればもっと安くできるのにと。だから、それが即税源移譲という形で実際に地方が自由に使えるお金に持っていく、そういう考え方というものと、もう一つは、補助金の制度自体の中身についての議論というのをもっと深掘りしなきゃいけないんではないかというふうな考え方もあると思うんですけれども、そういったときに会計検査院というか会計の役割というのは、例えば最終的な判断はこれは決算委員会なり国会に任せるという形にしても、どこまでそれを深掘りしていくという必要があるのかというようなところのちょっと御意見をお聞きをしたいと、そう思います。
 そして、二点目は西川参考人にお聞きしたいんですが、そういう形にした場合に、やはり地方におけるそういった検査というのは非常に意味を持ってくると。先ほどいただきました会計検査院の人事という問題に関していえば、じゃ地方におけるそういった検査の人事、これはどうあるべきなのかということで御意見をいただければ有り難いなと。今、現状、いわゆる都道府県でやっている検査、そういった実態を踏まえて、やはりそれも独立組織でやっていくべきなのかどうかというふうなことについてちょっと御意見をお聞かせいただきたいと思います。

○参考人(加藤秀樹君) 補助金の制度あるいは税源移譲とかかわったような形での検査院の役割というふうに私は理解、今の御質問について理解いたしました。
 例えば、先ほどの検査院からのお答えにもありましたように、補助金あるいは交付税がどう有効に使われているかということについての現在の検査院の機能、役割ということで考えると、現時点では、今、先ほど私がお話ししましたような事業の仕分、あるいは太田市でやっているような意味でのそこまでのチェックというのは私はできないと思います。あくまでも補助金を一万円渡しました、その一万円が規則にのっとってちゃんと使われたかどうかということまでのチェックですから、これはできないと思います。であるからこそ、例えば財務諸表の整備も併せて必要である。その上で初めて太田市がやったようなチェックができるとか、併せて幾つかのことを整備していかないといけないんだと思います。
 それで、その上で検査院の役割というものを、ここまでチェックしろという言わば検査院自体の機能強化を制度改革としてこの国会で定めてやっていくという全体像が必要なんだと思いますね。それが検査院との関係ですから、幾つかのほかの制度の整備と併せて検査院の強化というのが初めて実行できるんだと思います。
 それから、税源移譲あるいは補助金の制度ということで一言付け加えますと、私は、三位一体改革の議論の中で一番欠けていたのが、先ほど申し上げましたような、背後にある国のコントロールをどうするかという議論だったと思います。
 国から都道府県経由で市町村まで流れていく補助金あるいは交付税というのは、背後に必ず国の、先ほど幾つか新潟県の例をお示ししましたけれども、国のコントロールというものがあって、仕事、こういう仕事をしろ、こういう仕事をするならこういうやり方でやれというコントロールがあって、それとセットでお金が流れていくわけですね。ですから、お金のところだけを幾ら、金額で幾らということを議論しても始まらないのでありまして、結局、これは国の各省の権限なりルール、決まり、基準、そういうものをどれだけ地方に自由度を与えていくかということとセットでやらないといけない。
 そのことと、自由度を与えたら与えた部分についての税源移譲をやっていくという、そのセットのコントロールの部分が議論が行われなかったというのが一番大きい問題だったでしょうし、そこのところをお金から解きほぐしていって是非コントロールのところまで例えば決算委員会でも議論をしていただきたいなと考えております。
○参考人(西川伸一君) 私が強調したかったことは、内部のチェックだけでは駄目である、どうしても甘えが出るんではないかと。ですから、外部からの行政統制の重要性を申し上げたわけですけれども。ですから、その論理をそのまま突き詰めていけば、地方の会計検査といいますか監査についても独立の機関があれば非常に好ましいというふうに思いますけれども、あとは、それぞれ自治体の財源やらその他の事情でそういう機関ができるかどうか、そういう問題かと思いますけれども、論理としてはそういうことだと考えております。

○山下英利君 ありがとうございました。





copyright(C) YAMASHITA HIDETOSHI All Rights Reserved