議 事 録


■第162回国会 参議院決算委員会 (平成17年2月10日)


○山下英利君 ありがとうございます。
 お二人の参考人の方の陳述をお聞かせいただきまして、私の質問なんですけれども、ちょっと中身の点でお聞きをしたいんですが、今、片山参考人の方からお話があったVFM検査、これが大体アメリカ、GAOがやっているプログラム評価というのと大体同じというふうにお聞きをしたんですが、実際、具体的に例えば資産の評価を何かするときの価値基準、これはどこに置いているのかちょっと教えていただけますか。それと同時に、今財務省でやっている予算執行調査、これとこのプログラム評価等との違いがもしあれば教えていただきたいと。
 それからもう一つは、フランスでは二〇〇一年の予算執行法で、要すれば前年度の決算法案が第一読会で採決されるまで翌年度の予算審議に入れないと。この第一読会というのはどの程度のところを言っているのか、それをちょっと教えていただけますでしょうか。
 それからもう一点、これは片山先生にお聞きをしたいんですが、GAOというのはジェネラル・アカウンティング・オフィスというふうに私も理解していたんですが、今、ガバメント・アカウンタビリティー・オフィスというふうに名称が変わったようなんですけれども、その辺の変わったところの背景を教えていただけますでしょうか。
 そして、もうあと一点は、財務検査が一五%、業績検査八五%と、そのように資料でお書きをいただいているんですが、これをいわゆる検査、インスペクションと、それから監査、オーディットという形で分けるとこの比率は同じなんでしょうか、あるいは違うんでしょうかということです。
 そして最後に、GAOが三番目の柱として財政赤字削減のための支出削減の目標設定を行うというふうにお書きをいただいているんですけれども、これはGAOに対してだれが、要するに議会が要請してGAOがそのレコメンデーションを出すのか、あるいはガバメント・アカウンタビリティー・オフィスが独自の判断として出すのか、その辺の役割というのをお聞かせをいただきたいと思います。
 そして、これが目標設定、例えばガバメント・アカウンタビリティー・オフィスが出した場合にそれがどの程度の効力を持つのかというところまでちょっと教えていただきたいと思います。
 以上です。
○参考人(片山信子君) まず、イギリスのVFM検査のときの基準なんでございますが、経済性、効率性、有効性という三つの観点がありまして、年報で説明しているところによりますと、経済性について支出をより少なくすること、コスト最小化の観点で行う、効率性について使用される資源と財・サービスのアウトプットの関係で効率性を図ること、有効性の観点ということで政策意図と実際の結果との関係で賢明に使われたかという、スリーEと言いますけれども、その三つの観点でやるということに大きな総論の目標は書いてございます。
 フランスの決算法の第一読会なんですけれども、ちょっと私、委員会制度についてちょっとそれほど詳しくはないんですけれども、たしか予算法については各院で第二読会までやる形だったと思いますので、その第二読会に行く前の第一読会の段階で、一応決算法案が第一読会で可決された段階で予算法の審議に入ってよいという形だと思います。
○山下英利君 今VFM検査の方の中身というのをお話しいただいたんですが、プログラム評価、GAOの方も同じで、要すればその三つのポイントというのはそれ具体的に数値で表されているんでしょうか、計算式みたいなので。
○参考人(片山信子君) どれだけの便益をもたらしたかについて数量的な換算をしている部分もありますし、必ずしも数量的に換算できないものもあったかと思いますが、アメリカの場合、できるだけその検査活動を通じて得たベネフィットについて数字で、先ほど後先生からも御紹介あったと思うんですけれども、数量化しようという形にはなっておったと思います。
 あと、アメリカの会計検査院の名称なんですけれども、これは昨年度法律改正で名前が変わりまして、ガバメント・アカウンタビリティー・オフィスという名前に変わりました。これは恐らくその活動のありようについて、より端的に示すという名称で変わったのではないかと思います。
 あと、その目標設定と効力については、後先生のお話の中だったかと思います。
○委員長(鴻池祥肇君) いいですか。
 じゃ、後先生。
○参考人(後千代君) まず、名称についてでございますが、現在の検査院長がジェネラルアカウンティング、アカウンティングが中心であったことはかつて一度もないというふうにおっしゃっておられます。現在は財務検査が一五%の比率でございますので、実態は八五%がアカウンタビリティーのための活動であるということと、それからリクルートの観点からなんですが、優秀な人材を集めるためにアカウンティングというふうに付いていると、どうしても会計の学生が集まると。
 ただし、今現在必要なのはむしろ公共政策的な、あるいはプログラム評価の専門家であるということで、両方の観点からということでございます。
○委員長(鴻池祥肇君) 山下委員、いいですか。
○山下英利君 後先生、済みません、そうすると、要するに、さっき申し上げたインスペクションとオーディットという観点で見た場合も、オーディットが八五%、それでいわゆる財務検査という形の要するにインスペクション、これが一五%と、そういうふうに理解してよろしいんでしょうか。
○参考人(後千代君) オーディットは、ファイナンシャルオーディット、財務検査とパフォーマンスオーディットでございます。ですから、オーディットというふうになりますと、これは東さんにお聞きになった方がよいかと思うんですが、インスペクションというのはオーディットというほどの、何というんでしょう、縛りはないわけですね。いろんな調査活動も含めてそういう言い方をいたしますので、余りその点は……。
 それから、二〇〇三年に監査基準が変わりまして、GAOのでございますけれども、ますます業績検査の拡張が行われております。ベストプラクティスですとか、ありとあらゆるものを業績検査の中に入れて、要するに、どう改良していくか、どう改善していくかに資するものを全部その中に入れちゃったという印象を私は受けております。
 以上です。
○委員長(鴻池祥肇君) よろしいですか。
○山下英利君 はい。

<一部省略>

○委員長(鴻池祥肇君) それでは、あと数人の先生方から御発言をいただきますが、順番をちょっと、先に決めさせておいてください。
 又市委員、加藤委員、それから神本委員、トリが松井委員と。自民党、どなたかいらっしゃいますか。──そうしたら先に、済みませんが山下委員からお願いします。
○山下英利君 ありがとうございます。申し訳ございません。
 先ほど私が質問したところで、一点ちょっと答弁が抜けていて、ただいま森元委員から質問がありましたので、質問の内容は重複してしまうんですけれども、要すれば、財務省がやっている予算執行調査、これについて、このプログラム評価あるいはVFM検査と中身が違っているのか、あるいはそれに沿っているのか、その辺のところの比較を是非させていただきたいなというふうに思うんです。取りあえず、答弁は財務省の次長さんの方から概略は御説明いただければと思うんですけれども、実際そういった資料等が、比較できる資料があれば是非見せていただきたいと。
 したがって、今のVFM検査であるとか、あるいはプログラム評価といったようなことがずっと言われているんですけれども、今国内でやっている会計検査院の検査、それから財務省の予算執行調査あるいは今回の総務省でおやりになっている行政検査、こういったものがばらばらになっていて、それが私の頭の中でもまとまっていないというような状況がありまして、もしできればそれを比較できるような資料等の御提供をお願いしたいなと。それが私の質問ですので、ちょっと財務省の方からだけ概略ちょっと御説明ください。
○政府参考人(松元崇君) 私ども、査定に、それぞれ会計検査院さんが行われておられます検査、あるいは各省庁が行われておられます行政評価、さらには私どもが自分たちで行っております執行調査、それらをできるだけ効率的に生かしていきたいということで考えておりまして、各省庁さんが行っております行政評価につきましては、概算要求を提出していただきますときに、それぞれ行政評価、各省庁さん、どういった形で評価を行っておられるかということを資料としてお出しいただきまして査定の参考にさせていただいております。
 会計検査院さんの方とは、まず予算ができ上がりましたところで連絡会を開かせていただいておりまして、どういった予算編成を行ったかというのを私どもの方からお伝えすると。逆に、会計検査院さんの方からは、会計検査院さんの方で検査を行われた後、どういった指摘事項があったといったようなことをこれも連絡会を行いましてお教えいただいておる。また、局長レベルでも意見交換会を行っておるということでございます。
 執行調査につきましては、先ほどと繰り返しになりますので、その実際に査定をする人間が現場を見てくるというのがポイントなのかな、かように考えております。
○山下英利君 ですから、そこのところでプログラム評価とかVFM評価という話がずっと出ているんですけれども、それと財務省のやっている予算執行調査というのは、いわゆる計数を使ったりいろんな判断基準をするということでもって、実際その予算というものに対する政策評価というところは同じテーブルの上に乗っかっている話なんでしょうか、もう全然違うんでしょうか。
○政府参考人(松元崇君) VFMなりプログラムなりということになりますと、ある施策をした場合にどれだけ効果が上がっているのかと、こういった観点からということかと思います。
 ですから、単に合規性とか無駄遣いとかということではなくて、その政策目的にどれだけ役に立っているかということでございますので、査定におきまして、当然そういった観点から査定は行わせていただくということで、行政評価なりあるいは会計検査院さんが行われますそういった観点からの検査結果というものを参考にさせていただくということかと思っております。
 それと比較してというと、必ずしもそういった形に割り切れるものではないかとは思いますが、執行調査になりますと無駄がないかといったような観点、そういった観点がどちらかというと中心になってくるのかな。非常に効果的な、効果がある施策ですよといったことというのは、各省さんがいろんな政策を立案される、そういったときに、新たな施策なり既存の施策なり、それについて非常に効果があるんだということを各省さんそれぞれ御検討される、それが概算要求で出てきた段階で私どもはいろんな材料でそれを検証させていただく、そういった関係なのかなと考えております。
○委員長(鴻池祥肇君) いいですか。
○山下英利君 はい。ありがとうございます。





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