山下英利 IN ACTION
〜MESSAGE 山下英利はこう考える〜

■ヨーロッパ研修を終え(EU通貨統合の意義)

(至平成14年8月26日〜9月1日)
 自民党総合研究所と共にヨーロッパに行って参りました。EUの通貨統合が行われましたが、戦後60年かかって欧州では、国境を越えた通貨統合にこぎつけたわけです、実際どういう形で行われているのか、日本がこれからアジアの社会でどうあるべきなのかを学ばなければならないと思い、今回行って参りました。

 独・仏・ベルギー・スイスでそれぞれECD(欧州中央銀行),OECD,EU本部の担当との会談で、「欧州連合が出来上がって戦後60年、60年かかってここまでにこぎつけた。通貨を統合する事により経済をより密接につなげる事が、紛争の解決になる。」と話されていました。

 ヨーロッパはかつて戦後大きな傷跡を受け落ち込んでいた時、アメリカの支援を受け、欧州復興というのものがはじまったが、アメリカがこれだけ台頭してきた時、ヨーロッパは再度復権しなければならない、そういう意識が各国の間であり、EU通貨統合までたどりついたと考えております。

 EUの基本的考え方は、西ヨーロッパの一部の国がまとまって連合を作るというものでなく、EUの域をもっと広げていこうというものであり、それは東ヨーロッパ、中東はトルコまで視野に入れたEUというものを考えているようですが、これは大変厳しい話です。国によっては所得の水準も違うし、税率も違う、あるいは風俗習慣が違うなか、(例えば、トルコはアジアでありイスラムの国であり、その中でキリスト教を信ずる国と)どのようにやってゆくのかお互いに折り合いをつけながら、とにかく一つにまとまろうと考えているようです。そうする事が地域内の紛争解決に役立つであろうし、発展途上の国のより良い生活の安定につながると考えられているわけです。

 しかしながら一方では、先進国にとってEUに発展途上国が入ってくる事で、域内において安い労働力が流れ込んでくるのではないかという懸念があります。最近のフランス大統領選挙において保守派といった人が台頭してきたのも、国の移民政策が大きな課題となっているからであります。国の発展には、この大きな課題を乗り越えなければならないと私自身感じましたし、またそれは、時間がかかる話であっても、ひとつひとつ解決し努力を積み重ねてゆかなければ、あれだけの大きな通貨統合という事業はなされなかったと感じております。

 最後になりますが、欧州諸国が地域でまとまってゆくという動きの中で、日本としては、アジアという大きな視点で見てゆかなければならないし、日本がアジアとして欧米と共存し競ってゆこうという発想が、地域の将来の発展につながってゆくものではないかと思っております。







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