山下英利 IN ACTION
〜Journalism 寄稿文〜

新聞・雑誌等の掲載文です。

■デフレ対策

京都新聞(政論・2002通常国会)2002年2月25日


 証券市場安定のために、公的資金の注入は必要だ。金融システムが維持されるという信頼感が生まれる。ただ強制注入は法律的にも難しいし、自由主義経済にも反する。

 一方で、経営陣の責任が問われるのを嫌い、注入を拒む金融機関もあるが、金融機関の公共的な使命をどう考えるのか、と経営陣に問いたい。「大丈夫」といい続けて破たんしたときの罪は重い。

 デフレ対策としての減税論が構造改革に逆行するという議論があるが、税制改革のとらえ方を間違っている。単に税率を上げる下げるという話ではなく、あくまで流動性を高め、産業構造をも変えるような新体制にするべきだ。

 いわば税制を構造的に見直すということで、これこそが構造改革につながる。連結納税のような新たな税制もあり、今は官民挙げて構造改革を進める大きなポイントだ。

 要は資産デフレをどう克服するかという問題だ。動かなくなった資産をきちんと表に出し、「損」として吸収する。そうやっていわば「動脈硬化」のようになった症状を治さなければ、資産の流動性は確保できない。

 デフレが改善されなければ景気もよくならない。今こそ明確な政策展開が求められている。








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